自然治癒力をもった小宇宙人体と歯  きっかけ

 毎年1回トライアスロンの大会にエントリーすることをマストにしています。
「絶対毎年出る!!」と決めているので、練習もなるべく通年通してできるようにしています。
オリンピック・ディスタンス(競技距離)は、スイム(水泳)1・5キロ、バイク(自転車ロードレース)40キロ、ラン(長距離走)10キロ。
3種目のうち一番好きなのが小学生のころから得意な泳ぐことです。
日々の練習も他の種目より泳ぐことを無意識に優先してしまいます。
高校時代に東京から北海道まで自転車で一人旅をした経験があるので、バイクはなんとかなる自信があります。
問題なのはラン。
大学時代に運動中の怪我で膝関節を故障し半月板の手術をしたために、何か運動すると必ず膝が痛んだり腫れたりということを繰り返していました。
その都度、テーピングなどを併用しながら筋肉を補強してしのいでいましたが、今後も激しい運動を続けるには、やはり根本的に治さないといけないと思うようになりました。
一度失ってしまった組織は戻りませんが、自分の身体で人体実験を始め、考察することにしました。
膝は腰椎の3番あたりの歪みが関係しているので、なるべく腰椎に歪みを持たせないようにすることが大切だと思い、寝た状態で日々膝を曲げて左右に倒す感覚を養い、左右均等になるよう心がけるようになりました。
歯科医の仕事は患者さんのお口をのぞき込む体勢をとるため、どうしても腰椎に歪みをつくりやすいことも認識し始めました。
それから食べ過ぎ飲み過ぎも、当然、腰椎に変位を大きく与えてしまうこともわかりました。
調子が悪いのは半月板の手術をしたからと思い込んでいましたが、結局は自分の生活のなかに必ず原因があるとわかりました。
目を離さず根気よく見続け、根本治療が大切なことを認識しながら、さまざまな方法を編み出しているところです。
膝を曲げると完全に曲がらない状態が常でしたが、それも克復し、足がある程度今までより自由になっていること、また、以前に自分の歯の治療もしたこともあり、走るときの身体のバランスが中央によるようになりました。
左右のぶれが少なくなることで膝への負担も最小限となり少しずつ走るのが楽しくなってきました。

楽しくなれば苦痛ではなくなる
 トライアスロンにはアイアンマンという種目があります。
その競技距離は、スイム3・8キロ、バイク180キロ、そしてランが42・195キロのフルマラソンという、かなり過酷なレースです。
先日、トライアスロンの大会の直前に、アイアンマンワールドチャンピオンシップに6回の優勝経験を持つ、アイアンマンのレジェンド、トライアスロンの神様といわれるDave Scott選手の合宿に参加する機会を得ました。
彼は現在64歳。
私よりも11才も歳上ですが、ストレッチに始まりスイム、バイク、ランどれをとっても全くついていけません。
いつしか彼と私に違いをもたらすものは何なのかということに焦点を当てるようになり、彼の身体の使い方や心の強さを知ることは、これからの生活に大変な力となりました。
人は苦手なことや嫌なこと、苦痛なことはなるべく後回しにしたり、避けて通ったりしたいものですが、何かのきっかけでそれが好きになれれば、あとは自動操縦でうまくできるようになるのかもしれません。

通常歯科医院への通院は痛みを伴うことも多く、苦手で嫌なイメージを持つ方がほとんどだと思います。
しかしなぜか当医院の患者さんは治療中に寝てしまったり、来るのが楽しいと沢山お話をしてくださったりする方が多く、リラックスできているということなのでしょう。
うれしいかぎりです。
患者さんは人生の先輩が多く、お話を伺っていると教えていただくことが多いです。
なにか一つでも間接的にでも応援できたらうれしいなと思いながら日々、治療させていただいています。