【36】今を生きる  

以前から感じていたことですが、自分の目の前に現れることはすべて良い悪いはなく自分にそれを教えてくれる為に現れてくれているのだと、最近またつくづく実感しています。  新しいことをはじめると様々な業界、業種の方との出会いがあります。同業者はもちろんですが、保険会社、インターネット関連業者、広告、清掃、廃棄物、はたまた飲食業界や建設関係、その他営業の方など専門分野のことは正直よくわかりませんが、肝心なことはどんなに素晴らしい商品でも出来事でもすべてはそれに携わる人に本当の愛がないとそのものの良さは伝わらないということです。私はあまり人と話をするのは得意な方ではありませんが、人との関わりはその人の態度、声色、会話の速度や波長などがとても大切で、それこそ調子良く契約を取ってしまったら後のフォローもなく代金さえもらえば音沙汰なしの営業マンもいますし、ここまでするかと思うほどなんの見返りもなく手厚く面倒をみてくださる方もいます。そんな時前者は強烈な反面教師となり、後者は自分も彼のように心ある対応が出来るよう真摯に日々の仕事や暮らしに向き合おうと思わせてくれる大切な先生となります。実は最近、10年来お世話になっていた方が病気で亡くなりました。私と同年代の方でしたので、あまりにも早すぎたお別れは信じられませんでしたし残念でなりませんでした。ふくよかな容姿と穏やかな笑顔が素敵な方でした。その人は当時、意識してはいなかったかもしれませんが、お亡くなりになる間近に何度かお会いした時の会話や行動、心持ちを察すると、今にして思えばすべてにメッセージ性を感じます。今の私にいったい何が出来るのか?健康って何なのか?人間のしあわせの形とは何なのか?明日があるさと高を括って、当然のように次の日はやってくると思っていても、私たちの今生の人生には必ず終わりがくるのです。大きな目標も時には必要ですが、今日、今、出来ることを先延ばしにせず一歩一歩目の前のことに全力であたって生きたいと、改めて感じた出来事でした。