自然治癒力をもった小宇宙人体と歯 その38 気持ち

 六月、雨の季節となりました。惠の雨という言葉があります。確かに晴れた日ばかりではお米や農作物が成長しませんし飲料水や生活用水、工場などにも影響がでてしまい深刻な問題に繋がります。 がしかし、私はやはり人間が出来ていないのか、ついつい日々のお天気に左右され晴天で青い空が広がると単純に気分が良いし曇りならまぁそれなりに、雨や風の強い日などはグッと気分が沈んでしまいます。そんなある日、その日は朝からあいにくの雨模様で、私は傘をさし足場の悪い中、仕事場へと向かっていました。
すると登り坂の向こうから若いサラリーマン風の男性と3~4才位の女の子が傘をさしてこちらへ歩いてきます。おそらく先を歩くサラリーマン風のお父さんは仕事へ向かう前に女の子を幼稚園に送っていく途中なのでしょう。沢山の荷物を抱えて急ぎ足です。その2、3メートル後を女の子は歩いてきます。急いでいるお父さんとは裏腹に女の子はこのどしゃ降りの中だというのにのんびりとこちらに歩いてきます。そして顔を見ると何だかニコニコと嬉しそうです。よく見ると彼女は可愛らしい耳のついた赤い傘にオレンジ色のレインコート、そして黄色い長靴をはいて歩いています。大人にとってはうっとうしい雨でもどうやら彼女にとってはお気に入りのかわいい傘やコート、めったにはかない長靴もはけるからそれはもう楽しくて楽しくてしかたがないのです。
そう言えば私も幼い頃は、晴れてるからいいとか雨だから嫌なんて考えたこともなかったし、それこそ雨の日は長靴をはいてわざと大きな水たまりに入ってひとしきり雨を楽しんだり、傘を忘れてずぶ濡れになって家に帰っても何ともありませんでした。 すっかりそんな気持ちを忘れていたけれど、雨の日には雨の日の良さが、晴れの日には晴れの日の、雪や風の日もそれぞれの役割や学びや楽しみがあったことを、可愛らしい黄色い長靴の女の子が思い出させてくれた一日の始まりとなりました。
湿度が高いと体温の調節に錯覚を起こしがちで、これから暑さに向かって体調管理には充分に注意が必要です。特に高齢者の方は温度の感じ方が実際よりもわからなくなりがちなデータがでていますから、着るもので小まめに調節したり周りの方の配慮も必要となります。 梅雨は日本の大事な四季の特徴でもあります。この季節だから咲く花などにも目を向けながら季節を楽しみたいものです。