【53】自分軸は他人軸

お陰さまで西麻布ケテル齒科醫院は8月1日に開業3年目を迎えることができました。この地に開業場所が決まるまで都内で数カ所開業の候補地を探して、ここへ行き着きましたが、実は、「クリニック真健庵」の吉村先生とは、開業当時にご縁あってお会いして、医科歯科連携を基に一緒に開業しようと打ち合わせをさせていただいておりました。みなさんに必要な本当の医療、統合医療を日本の中心から発信しようと考えていましたが、残念ながらテナント側との交渉が進まず、結果的に吉村先生は高輪で、私は西麻布で開業することとなりました。そのような素晴らしい先生と、再び、プレマさんの『らくなちゅらる通信』で偶然にもご一緒することができ光栄に思いますし、大変なご縁を感じます。吉村先生は自らのご体験をも踏まえ、さまざまな自己治癒力を高める治療をされています。また、その方に一番適した治療法を西洋東洋を問わずに行っていただける治癒を目指した本当の医療を行うクリニックですので、何かご心配のあられる方に、ぜひお勧めのクリニックです。肉体・魂・精神における“気づき”を促し自己治癒力を活性化し根本治療へと導いてくれると思います。

自分軸を見つける

今回のテーマは「自分軸を見つける」ですが、実は、私は自分軸は他人軸でもあると思っています。そして、私のミッションは「生に感謝し、この大宇宙に愛を捧げることである!」です。自分だけでなく私の回りにいる人にも幸せになって欲しいですし、人以外の生物、鉱物、植物その他すべてのものが幸せであるようなお手伝いができたらよいなと思っています。

蚊が飛んでいると、刺される恐れから「パシッ」っと叩いて殺してしまう方がいます。蚊も生をもっています。道路を歩くありんこも、然りです。人間の歩みや動きはありんこ側からみると突然巨大な動く怪物が現れたようなもので、踏まれたありんこはいちころなのです。今の時期は長い年月を土の中で過ごし、ほんの1週間ほどの地上の短い命を生き抜く蝉も現れます。そんなわずかな命を暑いアスファルトの上で息絶えるところを見かけたら、せめて土の上へ還してあげようと思ってしまいます。植物や鉱物にも声がけをし、自分本位にならないようにしています。

人は常に学び続け新しいことを柔軟に取り入れることと、また一方では、誰にも何にも動かされること無く変わらない想いや、物や、事柄を持ち続けることが大切だと感じています。今の私が新しく取り入れていることは、生きることに欠かせない「食」のことです。現代の生活に必要な栄養素や食習慣は、数年前の見解とは激変してきています。そして、身体に必要な脂、牛乳の問題、トランス脂肪酸、ワクチンの問題など、日本という国は住みやすく安全で豊かな国ですが、社会的には政治や産業のために、本当の正しいことが伝わりにくくできている国であるように感じます。

歯科の治療でもフッ素なども含めて実際に科学で証明されていることと、臨床でおこることは、身体の外で研究している物を身体の動きの中に当てはめ、なお且つ安全性をも考えていくと、どこまでを良しとするかは、個々の状態や考え方とのバランスが必要なのです。「事件は現場で起こっている。」のですから、臨床でのことを直接お伝えてしていきたいと思っています。

そのためには単なる歯を全身とは別に単独した物と診るか、全身の一部の臓器として診るかという根本原則にかえらねばなりません。保険診療をやっていないのは、それを踏まえてのことでもあります。その人にベストな医療を提供しようと日夜努めております。