嚥 下(えんげ)と歯のかみあわせ
ごっくんと飲み込むことでお口の中から食塊を咽の方へ移動するのですが、その時に歯が無いと首周りの筋肉の長さの確保ができないので、なかなか飲むことが出来ません。入れ歯が入っていないお爺ちゃんやお婆ちゃんは飲み込むのに一苦労です。仮に飲み込めたとしても咽頭付近の筋肉の収縮が全体と連動しないので食塊の一部は食道ではなく肺の方に入ってしまう、所謂、誤嚥性肺炎が起こりやすくなります。老人ホームや施設、また入院されてしまいますと、皆さん入れ歯が落ちたりするので誤嚥性肺炎をとても気にされ、入れ歯をはずそうとします。しかし、何もしないでも唾液をごっくんと飲む事は自然でも起こるので、本来出来るなら入れ歯を常時入れておかれた方がそのリスクは少なくなると思います。入れ歯を入れることでかみ合わせが出来、顎の位置を保定することが一番大切なのです。もちろんその方の歯の衛生状態がとても大切です。食べた後に歯を磨きませんと台所の流しの配管の入り口のように時間が経つにつれ、ニュルニュルになってしまいます。もちろんその時点で、そのニュルニュルを顕微鏡でみますと細菌が莫大に繁殖しているのです。
昨今高齢化社会と言われ、特に日本は世界の中でも一番の超超高齢化社会といわれ、そのような環境において汚れを落とす役目を我々が担わなければならない時がきていると感じます。入れ歯がしっかり入り安定を得られれば呼吸もしやすく発音もしやすい、食べ物は飲み込み易く唾液がたくさん出るので、呆けてしまうことの防止になり、顎の位置が保持されるので全身の経絡の繋がりも活性化し全身が若返り生活水準が少しでも上がるように医科と歯科が連携を組んでいかなばならない時代へ突入しております。
医科と歯科は同じ土俵で論議されることは、今まであまりなかったのですが、アンチエイジングの世界では医科と歯科が同じ土俵で行われる日本抗加齢医学会という学会があります。当医院の院長は学会の専門医です。
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最終更新日: 2020年 05月 20日 水曜日