アメリカに歯科の咬み合わせの勉強に行く機会があり、その治療の方法を手に手をとって教わった。 実際に日本に帰ってから実践してみると、なかなか上手くいかず苦労した事があった。そこで色々考えてみたのだがアメリカ人と日本人の違い、また西洋人と東洋人の違いをよく考えてみた。
 まず第1に骨格である。私は 骨格が違う事を思い知らされた。
 それはというと、私は身長が183p、体重は96sと身体が大きく、日本で洋服を買うのは一苦労である。良いデザインの気に入った洋服を見つけ、着てみると何と袖や裾はツンツルテンでバカボンの浴衣状態に成ってしまう。(たまの休みに温泉へ行き浴衣を着てもやっぱりバカボンの出来上がり・・・・・・。)ところがアメリカへ渡りショッピングをしてみると、何と私の丁度良いサイズの上にさらに3段階も4段階も大きい服があるではないか。 
 アメリカ万歳!・・・・・・。
 骨格という事でもう1つ感じた事がある。サングラスである。私は東洋人特有の短頭型の顔貌をしており(わかりやすく言うと顔の幅がある)日本では、なかなか似合うサングラスを見つける事が出来ないでいた。 せっかくアメリカにきたのだから合うサングラスをさがして買って帰ろうと思いショップへ行くとあまり幅の広いものが無いことに気付かされた。よくよく考えてみるとどちらかと言えば西洋人は長頭型で有る。(顔の幅が狭く奥行きがある) これをもっとかみ砕いていくと、顎の関節の距離がアメリカ人の方が小さく、歯列弓の奥行きがあるのに対し日本人は顎の幅が大きいと思った。
 また、アメリカ人と日本人の食生活の違いを考えてみると、アメリカ人の方はどちらかというと肉食中心でかみかたは縦に咬むタイプ、日本人はどちらかというと穀物食(草食)中心で横に咬むタイプが多い様な気がする。アメリカに行ってハンバーガーを頼んだらこんなに大きいものが出てきたので思わず写真を撮ってしまった。
wpe1.jpg (6551 バイト) 〜ハンバーガーの写真〜                真ん中にナイフがささっている
以上の事をまとめてみるとアメリカ人は顎の幅が狭く奥行きがあり、さらに咬み方は縦という事で日本人より顎の位置が横に動き難いという事が考えられる。
  顔の幅 顔の奥行き 顎関節の距離 かみかた

歯科治療の体勢

西洋人

水平位

東洋人

座位

                                                                                                        (勿論例外も多々あると思いますが。)

 これらの事から思う事は東洋人の方が顎が横にずれやすい、言い換えれば顎関節の位置が変位し易いのではないかと考えられる。


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2020年 05月 20日 水曜日