歯科治療の体位

 

 歯科治療は現在、水平位という体勢で治療を行う事がほとんどである。これは、術者側からみれば、とても落ち着いた安定した姿勢で歯を削る事ができ歯科医の職業病の腰痛などを起こし難くしたのであるが、それは本当に良い事なのだろうかと疑問を抱く。何故なら、患者さんが物を食べる時は通常椅子に座って、または、正座をして食べるからである。水平に寝たまま噛み合わせを調整して、果たしてその位置は起きた時に違わないのかという事を見ていくと、やはり骨盤が三次元的にずれている人は寝ている時と起きている時とで噛み合わせの位置が多少異なる事が多い。これは顎関節にゆるみが有り重力により顎の位置が下方へおちる事も含まれるが、よく見受けられる。椅子に座った状態は座骨に垂直的に体重を支える力が掛かるのに対し、水平位診療では掛かる方向が違ってくる。ここで骨盤が前後的にずれている人は水平位にすることにより左右の負荷が違ってきて当然と考えられます。これは身体にねじれを与えている事にならないのでしょうか。例えば内蔵の位置も体位が変化すると変化する訳であり、CT画像の体位の違いによる内蔵の位置をみれば何センチも変化している事に気づきます。

 ここで歯科治療の水平位というのは、発祥はアメリカであるが、ここでも骨格が関与しているのだと思った。アメリカ人はスタイルが良く日本人はスタイルが悪いとされている。これは畳に正座をする文化を持ち肉類をほとんど食さなかった日本人の特徴で、椅子社会で乳肉類を食している西洋人とは骨盤の形も違うのである。腸の長さも日本人の方が長いとされているが、先祖代々食べてきているものが違う為にそれぞれの骨格ができている訳である。そういう風に考えると古来日本人のスタイルは現在日本食が世界で一番健康である事を踏まえて考えると、人間として一番良いスタイルなのかもしれない。ところが、現在は乳肉類の過剰な摂取により若い女性の胸は大きくなってきている。何故胸が大きくなるのかを推測するにホルスタインの牛のお乳を見て頂ければだいたい想像がつく。あくまでも推測であるが・・・。牛乳は牛の子供が飲むものであって、人間が飲むものでは無いのでは?と最近色々なところで言われている。ごもっともであると思う。とは言え私も中学の頃は毎日1リットルの牛乳を飲んでいたのであるが。今から考えるとこれ程恐ろしい事は無いと思ってしまう。牛乳を飲む飲まないは個人の自由選択であるがよく考えるべきであると思う。牛乳神話完全崩壊という本をご紹介しておきます。話が横道に反れてしまったが、アメリカで始まった水平位診療はアメリカ人に良いとされるものを、そのまま日本に持ち込んでいる。現在のカロリー主体の栄養学もその国の緯度や経度、環境、風土、食物、などを無視してドイツから入ってきているところに大きな問題があるのだと思う。何故ならラクトースを分解するラクターゼの活性を調べると北ヨーロッパ系の人種と日本人、アジア、アフリカ人の状態は違う事がわかるからである。

 もうちょっとかみ砕いてみると、西洋人は乳肉類を食し背骨のS字状彎曲が強いのに対し日本人はS字状彎曲がそれほど強くない。近代食をとっている若い子供達がスタイルよくなってきていますが、食生活や生活スタイルはここ20〜30年で大きく変化しているので、個々人の状態を的確に見抜く力が大切であると思います。水平位でも坐位でも患者様が一番良い状態になれば良いのであるから。

 

 

 

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2015年 08月 12日 水曜日