咬むと言うこと

 

  ものを食べるときには必ず咬むわけですが、この咬むという行為にどれほどの重要な要素が含まれているかを知っていますか?

 口は第一の消化器官という意味からも食物を分解吸収するために咬むというのが、まず挙げられます。そしてそのために、大切なことは唾液が出ていると言うことです。唾液には色々な性質のものがふくまれており、もちろん消化酵素も含まれますが、その他にその食物の発ガン性を低下させるもの、活性酸素を除去しようとするもの、免疫力を上げるものなど、とても大切な因子が一口30回以上かむと出てきます。ここでそれらの物質アミラーゼ、ラクトフェリンやIgA ペルオキシダーゼなどなどがでないで飲み込んでしまうと、第一の消化器官でしておかなければならない行程を飛ばして食道や胃に負担をかけるのです。また舌を動かすことも大切なのです。

 最近軟食傾向が強く、咬む回数が少ないので、日本人の顎が狭小化し顔貌の変化(医学会では奇形の始まり)が危惧されています。但し芸能界では細いお顔はかっこいいと言われており、そのギャップがあることが非常に難しいのですが・・・。

 一刻一秒を争う忙しい生活の中で食事をしますと、当然飲み物で流し込むという状態になるのですが、我々としましては、何とか生活改善とともに一口30回咬みを提唱しなければ、日本の未来は無いのではと思ってしまいます。この生活改善には社会の改善、日本の改善という部分が含まれているのですが、どのようにしたらよいのでしょうか。

 

 健康長寿の方々の共通点は良く咬んで唾液を出して食べているということも付け加えさせていただきます。

 

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2015年 08月 12日 水曜日