現代医学では色々な遺伝子の事が解明されてきていますが、アンチエイジングの世界では長寿に与える影響は遺伝的要素が3割で環境が7割と言われています。今生活している環境がとても大事なのです。環境と言いましても色々な事があります。まず一番大切なものは重力です。地球に住んでいることでいつも当たり前に重力があるので、あるのが当たり前でわからないのですが、重力はとても大切です。ヒトは地球という惑星において進化してきましたし、それは必ず重力の場であったからです。最近は宇宙飛行士が宇宙ステーションで生活しているのが放映されますが、実はしばらく重力を与えず宇宙で暮らしていると、帰ってくる頃には糖尿病の末期で骨もボロボロの状態になっているらしいのです。また重力とは違うのですが、気圧も目に見えないものなのでお話ししますと、天気の変化と同調して高気圧低気圧と言われますが、低気圧になると身体の節々が痛くなるという方もおられます。これは体内の圧力と外の圧力の均衡が変化することで、身体が膨らもうとする、所謂陰陽で言うところの陰性の状態になるからです。また、私自身もダイビングで経験して感じたのですが、20メートルを超えて潜りますと身体には3気圧もの圧力がかかります。この状態は先程の低気圧とは逆で身体に圧力がかかり身体が圧縮されようとする、いわゆる陽性の状態になります。極端な発想ですが、雑巾をしぼるのと同じで深く潜ると身体の毒素を絞り出せると考えています。また、ダイビングではレギュレターという空気を取り入れるためのマウスピースのようなものを口に咥えるのですが、その位置を顎の関節の良いポジションに設定できますとさらに身体の歪みを解放できるのです。このことは後日かみ合わせと身体の変化のところでお話しします。このように、見えないのですがいつも身体は微妙に感じているのです。また、地球は自転しているので赤道直下に暮らす場合と極点で暮らす場合とでは、身体に受けるエネルギーが違うことも、蛇足ですが追加しておきます。海外旅行で遠くまで移動して、地球の緯度や経度が変化すると、実は身体が受け取るエネルギーの大ささや方向が変わってくるので、身体の不調は単なる時差ボケだけではないのです。ちょっと話が大きく逸れてしまいましたが、環境の中で第二に重要なのは電磁波です。身体は実はものすごく感度の良い磁石と思っていただければ良いのです。地球自体に磁場がありますからある程度の磁力をいつも浴びているのですが、携帯電話やその他電気製品や送電線、今や電磁調理器も家庭に入るようになり、またエコカーと言われ大きなバッテリーを背負って走る車も登場しております。このように過度な電場や磁場は感度の良い身体には辛いかもしれません。うまくシールドしたりそれに適した対処をしないといけません。また、人の感度はそれぞれまちまちですが、往々にして男性よりも女性の方が感覚が鋭くまた、細身の方の方が感覚が鋭い傾向があるようです。筋肉の量や質の違いもありますが、その為に女性に症状を訴える方が多いようです。せっかくエコカーを買ったのに乗るたびに頭が痛くなったりということではいけません。また身体の60%は水分でできていますから、飲む水も大切です。また身体につける金属も大切です。もちろん歯の治療に使用する金属も(現在は金属を排除する方向)どの種類のものを使用するかで大きく環境が異なるわけです。このように、今生活している環境が、どういう状況の中に自分が置かれているのかを見直すことで、健康を自らの手で探し求め、選択していかなくてはならない時代なのです。