院長コラム

首の手術

 1年前の夏、首の手術をする病院の同意をその日の午後にするという患者さんが朝来られた。痛みがあって本人は手術する覚悟は出来ているようでした。私の知人のお母様でしたので、自分の母親なら絶対手術はさせないという話をしました。手術が悪いのではなく、後遺症がでないこともあると思いますが、もしかしたらでると心配だと思うからです。それは自分の膝の手術を経験しているので、歯科医師として身体の構造上色々複雑な関係性を体感していたからでもあります。 

 最後の選択として、ケテル齒科醫院で治療後も変わらずに痛みが続くようなら手術すると仰ってもらえました。その方の歯のかみあわせがとても低い状態でしたので、かみ合わせの高さを調整することで首にアプローチできると確信していたからです。

 現在は手術なしでピンピンしておられ、骨粗鬆症の薬も飲んでいた方ですが、薬を飲まずに骨密度はその方の平均年齢の200%になっていました。やはり歯のかみ合わせで骨格構造を正し、食事や栄養療法で血液が綺麗になり、また、細胞環境がよりよくデザインされ、治癒への道が開けたのだと思います。

 患者さんの笑顔がとてもうれしいです。

西洋医学と東洋医学

西洋人には西洋医学、東洋人には東洋医学が適するのではないか?とかつて思った事がある。
もちろん私は西洋医のはしくれだが・・・・・・。

想いのちがい

日本は単一民族であり保守的な部分を持っている様な気がする。
手術で身体にメスを入れるという事、言い換えれば身体に刃物で傷を付けるという行為はどちらかと言えば西洋人よりも日本人の方が抵抗をもっていると思う。何故なら自分では意識していなくても、日本人の心の中には武士の切腹を思いださせる何かが有るからだと思う。
但し、今の若者には当てはまらないかもしれない。

最近、欧米並に犯罪が増えてきて、平気で他人の身体や心まで傷を付け、すぐ嫌なことがあると人を殺してしまうような自分をコントロールできない弱い人間が多い事や親から頂いた大切な自分の身体にも簡単にピアスやTATOO(タットゥー)の様に傷を付けてしまえる人達には其の様な感覚は持ち得ないであろうと思う。
(東洋医学には,つぼ等身体に反応をおこすポイントが沢山あり,そういうところに穴を開けたり色を付けたりすればそこに対応する組織に何らかのトラブルがでるのは当然の事だと思うが、見た目のファッションの方がそういう事より優先されてしまうのである。「もちろん其の様な反応があるという事は知らないのであろうが・・・・・・。」)

骨格のちがい

アメリカに歯科の咬み合わせの勉強に行く機会があり、その治療の方法を手に手をとって教わった。 実際に日本に帰ってから実践してみると、なかなか上手くいかず苦労した事があった。そこで色々考えてみたのだがアメリカ人と日本人の違い、また西洋人と東洋人の違いをよく考えてみた。
まず第1に骨格である。私は 骨格が違う事を思い知らされた。

それはというと、私は身長が183㎝、体重は96㎏と身体が大きく、日本で洋服を買うのは一苦労である。良いデザインの気に入った洋服を見つけ、着てみると何と袖や裾はツンツルテンでバカボンの浴衣状態に成ってしまう。(たまの休みに温泉へ行き浴衣を着てもやっぱりバカボンの出来上がり・・・・・・。)ところがアメリカへ渡りショッピングをしてみると、何と私の丁度良いサイズの上にさらに3段階も4段階も大きい服があるではないか。アメリカ万歳!・・・・・・。

骨格という事でもう1つ感じた事がある。サングラスである。私は東洋人特有の短頭型の顔貌をしており(わかりやすく言うと顔の幅がある)日本では、なかなか似合うサングラスを見つける事が出来ないでいた。
せっかくアメリカにきたのだから合うサングラスをさがして買って帰ろうと思いショップへ行くとあまり幅の広いものが無いことに気付かされた。よくよく考えてみるとどちらかと言えば西洋人は長頭型で有る。(顔の幅が狭く奥行きがある) これをもっとかみ砕いていくと、顎の関節の距離がアメリカ人の方が小さく、歯列弓の奥行きがあるのに対し日本人は顎の幅が大きいと思った。

また、アメリカ人と日本人の食生活の違いを考えてみると、アメリカ人の方はどちらかというと肉食中心でかみかたは縦に咬むタイプ、日本人はどちらかというと穀物食(草食)中心で横に咬むタイプが多い様な気がする。

以上の事をまとめてみるとアメリカ人は顎の幅が狭く奥行きがあり、さらに咬み方は縦という事で日本人より顎の位置が横に動き難いという事が考えられる。

 

西洋人 東洋人
顔の幅
頭の奥行き
顎関節の距離
かみ方
歯科治療の姿勢 水平位 座位

(勿論例外も多々あると思いますが。)

これらの事から思う事は東洋人の方が顎が横にずれやすい、言い換えれば顎関節の位置が変位し易いのではないかと考えられる。

奥に眠るもの

 50年くらい虫歯が1本も無かったのに最近虫歯ができはじめたという方が来られた。歯並びはそこそこ綺麗に並んでいるが顎が右に動かない状態だった。よくよくレントゲン写真を撮ってみると左の顎関節は変形して癒着しているくらいの状態だった。その方は身体の症状は一切無いのですが夜眠れないという。一晩に2,3回は周期的におきてしまうという生活をここ10年くらいしていたようです。本当の虫歯の原因を突き止め根本治療を始め4回目くらいで、初めて5時間寝れましたと言われた。治療の何かが身体に響いているのかもしれない。

マウスピースの力

 舌ガンで舌を半分再建された方が来られた。夜2時間毎に起きてしまい、深く眠れず疲れがとれないと仰った。舌は筋肉なので半分の筋肉がうまく動かなく、左右の歪みを生じてしまうために頸椎がずれて睡眠障害が出ているという見立てをした。
マウスピースを入れ頸椎2番付近の状態を整えてあげると深い眠りにつかれ、今は朝まで1回も起きないで寝ていられるという。マウスピースの底力だと思った。

手足の痺れ 神合わせ

 どうしてもその歯を治療しなければならなくなり、治療を開始しました。その歯はその方自身を支えている歯なので必ず何か症状がでるだろうと予測していましたが、非常時にはマウスピースを入れられる体勢を作り治療を開始しました。後日、手足の痺れがでました。患者さんは歯を治療したからしびれがでたという認識は持っていないので、整形外科と脳の検査を受けられたようで、それぞれに異常が無いことがわかり安心してはいましたが、その後の来院でまだ痺れがあるというので状況を確認し、かみ合わせの調整をしました。瞬時に痺れは消えていきました。顎の位置を決めるかみ合わせは神合わせというようにとても奥が深く神秘的だなと思います。歯を触ることがないように虫歯や歯周病予防に取り組むことが大切です。

耳鳴りや目眩、その他の全身症状

 ある歯科治療をしたことで、耳鳴りが9割なくなり、めまいの幅も少なくなった。そして夜、睡眠中に必ず何回かおきていたのに、朝までぐっすり寝ていられる。
首肩の凝りは8割消失し、とても快調になってきたと患者さんが仰った。この患者さんに限ってなのかはわかりませんし、顎関節の位置の変位が耳石とかの環境に影響しているのかはわからないが、歯科の役割は大きい。

歯石の意味するところ。

 歯石を取りましょうというのが歯科界の常識になっています。一応細菌説で歯石には細菌の死骸の塊でというのが今の西洋医学のようです。歯石はなぜ付くかというと歯の撓みという物理的な事もありますし、その方の体質、所謂唾液中のカルシウム成分が多いために、即ち骨や歯のカルシウムが血液中に入っていますよというサインなのです。その本当の原因はその方の食事が肉食であったり、牛乳などの乳製品を多く摂ったり、竹輪などの練り物が多かったり、コンビニのお弁当が多かったりと、P成分が多い食事をしていることでも歯石が付くのです。身体が酸性に傾いていますよ、食生活を改めなさいというサインなのです。

歯と齒

歯と齒

当医院では歯科医院を齒科醫院と書いています。歯はお口の中で米を止めると書き、日本人の主食のお米を歯で擦り潰して食事することの意があります。それに対し齒はどういう意味合いがあるかというと、お口の中の歯の水平のラインが(咬合平面や歯並び)が人の上半身と下半身また、右半身と左半身のバランスを止めているというのが齒の意であ..続きを読む

歯を削る事について

人は直立していることにより四つ足動物よりもバランスをとる事がとても重要に成っています。このバランスをとるために背骨は細かく、一つ一つが歪みを解放できる様に成っているものと思われます。

椎骨(背骨)は骨盤の歪みや内臓の腫れなどによる歪みを解放するために歪みますが、さらに上方へいくと首が曲がる事によりバランスをとり、さらに最終的には顎の位置でバランスをとろうとします。という事は同じ意味合いを持たせると歯は骨であると言えると思います。勿論歯の成分も骨に類似しています。

歯は体外部からの刺激(酸性やアルカリ性のものとの接触や熱い物冷たい物との接触・固い物を咬むという機能)を常に直接受けている事やプラーク・細菌感染等により歯の周りの衛生状態が支持組織の崩壊を引き起こすというところは骨とは違うところかもしれないが、なるべく歯医者さんにかからない様に常に全身を健康に保ち、もちろん歯の健康をも保つ様に努力したいものである。

何故ならば歯を削るという事は身体の骨を削る事と同じだと思うから。