副腎疲労

 副腎疲労症候群といわれる症状は顎関節症の症状と同じで、現在医科ではオーソモレキュラー分子栄養学を利用して栄養をコントロールして細胞環境をよくすることによってのアプローチがあります。たまたまかもしれませんが噛み合わせの調整をおこなっていくと副腎皮質ホルモンが活性する症例がありました。もっと沢山の症例を解析しないといけませんが、顎関節が良いポジションを常時とることによって、頭蓋に左右均等な力がかかり脳頭蓋底を構成する蝶形骨のアライメントが調和することによって、ホルモンの中枢である脳下垂体の活性があがったために改善したのではないかと思います。また正しい噛み合わせは骨格を維持することができるため、身体の歪みが改善されることにより、細胞構造自体も正しい形となり、細胞環境が改善したためでもあり、また更には歯科では口腔医、食医として栄養を指導できることからも、改善できたのだと思います。

 歯科はホルモン以外もすべての病気と関係しているので、分科された保険医療ではなくやはり統合医療の目で診ないと、歯を治療することで沢山の病気を作ってしまうことを歯科医は知らなければいけないし、歪みが原因の身体の病気を治していけなければいけないと思います。

 齒は字の如く、人の上半身下半身、右半身左半身を歯止めしているのです。虫歯はその歯止めが利かなくなりそうなために、固いエナメル質を壊してまで虫歯になってくれているのです。虫歯の治療の仕方で人生が変わってしまいます。私の恩師が「総合病院の院長は歯科医師がやるべきである」と仰ったことが、その当時は全くわかりませんでしたが、今になって検証されつつあります。