【27】~矯正治療~

歯並びはとても大切で、日本でも矯正治療する方は増えてきております。海外では矯正装置をつけて治療することがステータスのような風潮があり、その人自身を歯の並びで判断するようなこともあるようです。キスを挨拶代わりにする習慣のある国では、根本的な意識の違いが少なからずあるようです。歯が綺麗に並びませんと、虫歯を作りやすく、歯周病にもなりやすい環境になります。また、噛み合わせも大きく狂う状態になりやすいので、顎関節症にもなりやすいです。顎の動きが正常に動かないと自律神経失調症にもなってしまいます。顎関節症は顎が痛いとかお口が開かないから始まり広義にはうつ病や膝痛、腰痛、頭痛や腕がしびれる、目の症状、耳の症状、鼻の症状、血圧の問題やホルモンの問題など、ありとあらゆる身体の症状とリンクしてしまいます。見た目の歯並びも大切なのですが、このように色々な病気を作りやすくなってしまいます。身体の調子が悪くいろいろ調べても何でもないですと言われている方はまず、歯を疑ってください。それでは、歯並びはいつ、どのようにチェックしたらよいのでしょうか? 歯の並びは遺伝的要因もありますので、両親やお爺ちゃんお婆ちゃんの歯並びも参考にしていただく必要がありますが、お子様の基準として通常10才までに子供の歯の右の3番目と左の3番目の間に大人の前歯4本が綺麗に並んでいることが必要です。もちろん成長発育の個人差がありますので必ずではありませんが、一つの基準です。小学校では毎年歯科検診がありますので、矯正のチャンスを逃さないようにチェックしてもらってください。早く矯正すればするほど治療費が掛からずに早く直るからです。また、歯の並びとともに脳頭蓋の発育、顔の形などが連動して形成されていくので、歯並びが悪いまま放置しますと目に見えるお顔の形や目に見えない脳、視力の問題やその他の発育に問題が出るわけです。気付いた時に治療を開始することをお薦めします。成人では歯の根が完成されていますが、矯正治療はする事ができます。治療方法は、広げる装置を入れたり、歯の外側や内側にワイヤーをつけたり、また、マウスピースのようなもので矯正をしたりと色々なやり方があります。どんな方法でも歯並びが綺麗になればよいのですが、顎の関節を奥に押し入れないように注意する必要があります。また成長発育期では姿勢がとても大切です。勿論矯正治療中も大切で、必要により整体治療を受けると治療期間を早め、身体の歪みを解放できると左右対象に早く広がります。一昔前までは姿勢が悪いと、親に怒られましたし学校でも厳しく言われたものですが、どうも最近では姿勢の重要さが忘れられてしまっているようです。姿勢は呼吸と連動し心の状態とリンクするために、歯並び以上にとても大切なのです。これは親の躾で、躾という字は「身」が「美」しいと書かれるのです。