エネルギーを放つということについて、歯科治療に共通することを書いてみたいと思います。
エネルギーを放つために大切なことは二つあります。一つは想いを寄せることです。想いを一つに絞るといっても良いのですが、ああかな、こうかなと悩まず、思い切ることが一番大切です。具体的には、イメージの世界で、たとえば黒い色を思い浮かべ、それが完全に金色に変わるイメージをもちます。私の場合、夕日がビルのガラスに反射して金色に光っている場面や、金属をバーナーで熱して溶かしたときに、融点に達して金色に光りながら溶けて液体になる場面を想像したりします。これはご自分の体験から記憶を引っ張り出してきたほうがやりやすいと思います。
そして、二つ目に大切なことは、想いを寄せたものを動かすということです。まずは自分の身体のなかで動かし始めます。イメージするだけでも動かすことはできますが、一番簡単なのは呼吸を使うことです。呼吸に合わせて、左手から右手に、イメージした金色の光の塊を動かします。すると、ちょっと手が反応して、しびれるまではいかないですが、そのような感じで伝わります。呼吸と連動して手の感覚も変化します。それができるようになったら今度はその光の塊を、手だけではなく、自分の身体全体に光を充満させていきます。
これだけで脳内ホルモンが活性化され、自分自身が幸せな状態になりますが、これは具合の悪い方の治療にも活用することができます。その場合、身体全体に充満させた光を、患者さんの身体に入れていきます。私は昔、座禅をしているときに、呼吸を繰り返すなかでこの手の感覚の変化を覚え、それを何十年とかけて日々無意識に実践してきました。そして、実際に患者さんの状態に変化があることを確認してきましたので、ほぼ間違いないと思います。
目に見えないものを感じる
ヒーラーやシャーマンなどが病人を癒すことがありますが、まず一番大切なのは、基本に戻って祈ることです。
目に見えないことは伝わりにくいものですが、キルリアン写真という指先のエネルギーを可視化して写真に残すものがあります。これを使うと、かみ合わせの調整前後でエネルギーの違いがわかります。最近では、そういった変化を視力で判断しています。当医院では診療台の前に視力計があり、術前と術後で見えやすさの変化を確認することもあります。視力であればよくなった感じを体感できますし、さらには、身体の重心を左右均等に感じられるようになっていきます。そうすると患者さん自身の自然治癒力が倍増し、元気になる方が多いのです。
今回は、普段絶対に書かないことを書いてしまいましたが、恐らく、繊細な方のなかには、この文章を読んだだけでも身体に変化がでている方もいらっしゃるかもしれません。自然でない状態を自然の力を借りて自然にするような環境づくりをするのが治療なのかなと思います。本当のところをいうと、失った歯の再構築以外、治すのは患者さんご自身なのです。