[108]歯の可能性を生かす矯正治療

 風水とニットをコラボレーションさせて、昨年ニューヨークに進出された本田ゆうこさん。今年1月号でもご紹介した彼女が制作したアート「DESTIKNIT」の作品をケテル齒科醫院の待合室に飾りました。見る人の運気を上げてくれますので、ぜひ見にいらしください。日本のわびさびの世界の枯山水をあらたに〝晴れ山水〟と読み直してプラス思考を加味し、また青海波の波紋の大きさの変化は静かな渚を表して1/f揺らぎを与えてくれます。とても温かく和やかな雰囲気があって安心します。飾られる場所を考慮し、また見られる方角なども考えて風水の観点から色の選択やデザインを施し、表現されています。本当に不思議なのですが、飾ったときから場の流れが変わった気がします。
また「DESTIKNIT」の作品の掲出に加えて、ケテル齒科醫院の内装は開業時にすでに電磁波対策を施しているのですが、5Gに対する環境対策も施していきたいと考えています。

歯の大きさはポテンシャル

昨今成人になってからの歯の矯正を希望される方がとても多くなってきております。現在はコロナ禍のために常時マスクをして口元を隠す時間が多く、そのことが歯の矯正を後押ししているのかもしれません。歯の並びは外見だけでなく、口の中の衛生状態や噛み合わせなども変化し、顎の動きをスムーズにします。また歯に対する横揺れが少なくなって歯周病になりにくくなるなど、多くの有意性があるのです。
歯がきれいに並ばない現象は、歯の幅径の総和と骨の発育の大きさのアンバランスによって起こるのですが、 骨の方に合わせようとすると、歯を抜いて矯正する場合が多いようです。私は歯の大きさは、その方のポテンシャルだと思っていますので、時間がかかることもありますが、なるべく歯を抜かないできれいに並べたいと思っております。なぜなら偶然かもしれませんが、副腎疲労のような症状を持つ患者さんや、ホルモン異常の患者さんを拝見すると、歯を抜いて矯正している方がとても多いと気づかされるからです。頭のなかの目の奥に、脳頭蓋底を構成し、脳をのせている蝶形骨という骨があり、その中央部には脳下垂体がのっかる下垂体窩という骨のくぼみがあります。蝶形骨は字のごとく蝶々型の骨なのですが、その骨のアライメント(整列)が狂ったり、その羽の左右差に変化が起こると、ホルモンの中枢であり司令塔である脳下垂体に、なんらかの変化が起こってしまうと考えられているからです。また矯正したことによって顎関節のずれが発生している症例では、身体のひずみを抱えて不定愁訴を持っておられる方が非常に多いです。
歯の矯正は見えるところだけ治すのではなく、見えない箇所へも注意を払うことが大切なのだと思います。矯正したいけれど不安を感じておられる方、すでに矯正治療が終わっているけれど、なにかおかしいと感じておられる方がいらっしゃいましたら、遠慮なく当院にご相談ください。

作家の本田ゆうこさん(左)と