自然治癒力をもった小宇宙人体と歯 その17   心の再起動

 前回のお話の中でインドへ旅をした時の事にふれましたが、今回はそのときのことを交えながら人の心の動きについてお話したいと思います。人は苦しいことや辛いこと、嫌な事を初めて体験すると、かなり凹んでしまいます。というか私は凹むタイプです。中にはすべての物事をポジティブにとらえ一見すると苦しかったり辛そうな事が目の前に起こっても、すべてプラスに考えられる方も世の中にはいらっしゃることでしょう。物事の捉え方や感じ方はその人それぞれだと思いますが、性格や生活環境、血液型や家族環境などによっても違ってくると思います。しかしその時どの人も精一杯考え悩み行動するのですが、そのレベルはその時は目一杯なことが多いものです。以前に私はホノルルマラソンに出たことがありました。フルマラソンは初めての体験でしたが、しばらく走っていると辛くて「もうやめたい」と自分との対話が始まりました。その対話も何度か回数を重ね我慢の限界を感じた時に、ふと横をみるとなんと義足をつけた方が懸命に走っているではありませんか。今の私には何も考えずに前へすすめる両足があるではないか。彼が義足を付けて歩く課程を経て走るに至るまで、そしてマラソンに挑戦するまでには私には計り知れない努力と忍耐、心と体の痛みがあったことでしょう。今まで私を苦しめていたものは一体なんだったんだろう。 そのとき心は再起動でき、何故かパワーがみなぎってきました。インドの旅では文化も違い言葉もあまり的確に通じない環境に一人置かれると、これはこれで開き直らなければならない瞬間が訪れるのです。なぜなら全部自分で解決しなければならない訳ですから。この開き直る瞬間というのは、名誉や地位その他の自分についている装飾品を全部とっぱらって只のヒトになる瞬間なのです。これもまた大切な心の再起動の瞬間です。ここで力を出さなければならないマストな環境にいるから、再起動できるのです。大人になってくると自ら望んでその経験をするべくトライすることが必要です。その他にも、映画を見たり、本を読んだりして主人公になる疑似体験をしてみたり、運動して汗をかいたりして身体を変化させたりすることでリフレッシュできます。ある専門家は水を飲むだけでも、身体の生化学を変えることになるのでリフレッシュできると言っています。心の再起動は二つの方法があると思います。それは感情をコントロールする方法とおもいっきりその感情に浸るという方法です。上記の私の例はどちらかというと感情をコントロールする方だと思いますが、ヒーリングの世界ではその感情にどっぷり浸からないとまた再び違う形で同じ内容のものが押し寄せて来るようです。このような心の再起動ができると日頃のストレスを解消する一つの方法となり健康へと近づけるのではないでしょうか。そんなに簡単なことではないですが、人間の感情は1たす1は単純に2だけではなく、1たす1が0となったり10となったりもするのです。日頃の何気ない生活の中で、何か心を再起動するきっかけが欲しいものです。前号で健康でいるためには、身体は外見上構造的に左右対称がよい事をお話してきましたが、その加速剤には心の安泰が必要なのです。心と体は繋がっており切っても切ることはできないのですから。今は亡き祖父が言っていたことを思い出します。「マイナス5の事を経験すればプラス5の喜びが、マイナス100の事を経験すればプラス100の喜びが必ず来ると。」