自然治癒力をもった小宇宙人体と齒 (院長の独り言)

90身体が求める波動

 身体の臓器や器官、組織はそれぞれがその機能に必要な形を成しているだけでなく、さまざまな色をもち、特有の波動(波長)を出しています。そのことを基本に考えると、どこかの組織の具合が悪くなったときには、その組織のもっている形や色、音(周波数)が乱れていると考えられます。そこで本来の波動に同調させることで、悪い部分が消えたり、具合が良くなったりするのではないかと予測がつきます。同調させるというのは、乱れている波動にその組織が本来もっている固有の波動に戻るような修正波動を当てるということです。
 
身体が一番波動を感じやすいのは、音楽を聴くことだと思います。大音量で音楽を聴いてみると、その音のバイブレーションが身体の細胞を振動させるのがわかります。そのバイブレーションはそれぞれの歌い手の歌声や音程、その音楽のなかの「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」「ド」という音階の使い方により違います。探し出すのは難しいかもしれませんが、たとえば、のどが痛いときには誰々のこの曲が私には合うといったことが、必ずあるはずなのです。これはみんな同じではなく、人それぞれの体格や周りの環境、地球における位置など、宇宙規模でその人を取り巻くさまざまなものが、その人に合う音を導き出すのだと思います。この人のこの曲が好き、聞きたいというのは、ただ単にはやっているからという場合と、直感が選んだ場合、すなわち現時点で身体が欲している波動だからという場合とがあるのかもしれません。
 
人間は光が物質化したものといわれます。目には見えませんが、人にはチャクラという7つの色をもつエネルギーの大きな輪があります。実は、そのそれぞれにドレミファソラシドの7音階が対応しているのです。また、虹の7色はチャクラの7色になっています。
 
身体で7つのものというと、歯は左右に7本(親知らずを入れれば8本ですが)、頸椎の骨は7個です。また、暦は1週間が7日です。そろそろなにが言いたいか察していただけたかもしれません。それらはすべて、7つのチャクラに対応しているのではないでしょうか。

病気の原因
 病気になるということは、健全な波動が乱れることをしているということです。人間関係も波動に影響します。人に迷惑をかけている人や、人を人だと思わないような環境にいる人、間違っている方向に進んでしまっている人などは、波動が乱れています。また、食べ物で波動が乱れることもあり、自然な波動をもっていない人工的に加工された食品や、農薬漬けの作物、トランス脂肪酸などの質の悪い油なども影響するわけです。
 
今、なにか体調のすぐれない方、物事がうまく運ばない方などさまざまな方がいらっしゃると思いますが、今一度自分の周りの環境を整え、自分の行動を顧みることが大切なのではないかと感じます。これは私自身にもいえます。「病は気から」といわれますが、病気の「気」から立て直してみることが大切なのではないでしょうか。「気持ち良く暮らす」には、自然の流れのなかで直感を信じ、我欲に走らず、誰か人のために行動していくことが大切だと感じています。
 
過去の連載や今回の話からもうお気づきかもしれませんが、虫歯は、頸椎や姿勢の歪みなどを支えるためにできます。だから、その虫歯を削って治すにはとても注意が必要で、安易に削ることは避けなければなりません。なぜなら、貴方の身体の支えを失ってしまうからです。
 
原因不明の体調不良も、もしかしたら気がつかないうちに身体の支えを失っていることが原因かもしれません。そういうことを考えに入れてみても良いのではないでしょうか。

89歯科医と職人

 以前は職人気質といわれるような頑固な職人がどの分野でもいたものです。たとえば自動車を修理するのでも、「どこが悪いか」「この音が出るのはなにが悪い可能性があるのか」と具合の悪い部分を見つけ出し、直すという行程が踏まれていました。昨今は自動車にもコンピューターなどが多用され、ある部分が壊れてしまうと周辺部分も含め一式交換という方法で修理をするようになってきています。このような方法では、具合の悪い部分を直すのではなく交換してしまえばよいという考え方で、ある意味職人はいらないわけです。

歯科医は職人のようなものです。「こういう症状が出る場合は原因としてなにが考えられるか」「どのような治療の選択肢があるか」ということを考えながら治療していきます。

たとえば、骨の状態やかみあわせなど、さまざまな条件が整っていることを確かめたうえでインプラント治療をおこなうことはあります。しかし、ちょっと具合が悪いからといってすぐに歯を抜いてインプラント治療へという安易な考え方は、大変危険だと思います。なぜなら、インプラントにしてもどんな処置にしても、現状を作った本当の原因にアプローチしなければ、治る方向に導くことはできないからです。本当の原因に焦点をあてないと、いずれまた同じトラブルが起こります。現状が変化した場合、必ずその現状を変化させたなにかを突き止めなければなりません。現状の変化は目に見えますが、その本当の原因は目に見えません。私はいつもその見えないところに注目しています。

職人を養成する難しさ
 職人の養成は日本の伝統を守るために必要なことですが、労働条件などの法律的な縛りによって、少しずつ難しくなってきているようです。手前味噌ですが、私の医院の受付の壁は、職人の手により珪藻土を使って大変美しい扇形の紋様に仕上げられています。その美しい仕上がりを習得するためには大変な時間がかかっているはずです。技術職というのは、師匠から教えを受け、それを真似していくという行程を踏みます。それも、言葉で教えてもらうことより、師匠のやっていることを見ながら盗むということが多いわけです。今の法律では、弟子がまだなにもできない状態でも、雇用関係があれば当然賃金を支払わなければなりません。労働についてあまりに細かく法律で規制したがために、技術職における師弟関係のシステムが壊れてきているのではないでしょうか。かつての師匠と弟子の関係では、弟子はできるまでやらせてもらう、できるまで帰らない、できるまで賃金を頂かないという姿勢があり、師匠からすれば材料や時間などの損失があっても、何回も何回も頑張る弟子に対して、職人になるまで諦めずに愛情をもって接する姿勢がありました。それは雇用関係ではなく師弟関係であり、そのなかで両者のバランスがうまくとれていたのでしょう。労働に関する法律は、労働者を守るためにも、雇う側・雇われる側のバランスを取りながら会社を発展させるためにも必要なことだと思いますが、専門的な分野のある意味修行に似た行程においては、どうしても足かせになってしまうことがあるのかもしれません。

全体の調和
 自動車修理の場合、部品を一式交換してもしっかり走れるように調整できますが、身体の治療の場合、現在の医療では、細分化した一つの分野でしか治療がおこなわれず、全体の調和という視点が不足しています。その調和がとれないとなにかしら身体の不調を感じながら生活を続けなければならず、さまざまな科を転々とする、いわゆる医療難民が生まれてしまいます。それを防ぐ意味で、最後にかみあわせで歯止めすることが、時代の変化とともに必要となってきていると感じています。

88チャレンジする意味

思考は現実化する
 生卵を立てたことがありますか。私はあります。「立つわけないでしょ」と決めつけていたら、きっと立たなかったことでしょう。そのときは「必ず立つ」と思っていました。あるセミナーに参加したときにその課題を与えられたのですが、できたのは私だけでした。たまたま卵の形が良かったとか、たまたま水平の場があったとかはあると思うのですが、なるようになった、頭のなかの思考が現実化した瞬間でした。

『思考は現実化する』(ナポレオン・ヒル)という本があります。中身を読んだわけではないのですが、この本のタイトルのごとく、思考は現実化するんだなということを、以前から思っていました。いつも頭のなかにある思考は、自動操縦のごとく無意識が現実をそのように引っ張っていってくれるのでしょう。現実化したいことがあって、いつも頭のなかに描くことができなければ、紙に書いて張っておくことが効果的です。居間に1枚、トイレに1枚とか、頭の片隅から消えてしまったときに目で見て思い出すことを習慣づけると良い結果がでると思います。

ありのままに表現する
 大人は子どもの模範にならなければならないといわれますが、本当にそうでしょうか。それもとても大切なことだと思いますが、私の感性からすると、大人になればなるほど子どもになっている自分がいて、とても楽しい毎日を送っています(迷惑をかけてしまっている方もいると思いますが)。自分がどう見られたいとかいう考え方が消え去り、見たものや見えないものに対しても、感じたままを話すことで、相手の興味を惹くことが多くなったように思います。感じたそのままを表現し、ありのままの気持ちを伝えることが大切なんだと思います。同じものを見ても皆意見は同じではなく、さまざまな意見がでるのは当然のことです。

すべてに通じること
 私は字を見るのが苦手なのですが、なぜか毎月原稿を書いています。そしてまだ確定ではありませんが、この巨漢(太りすぎ)がファスティングの指導者を養成する学校の顧問になろうとしています。この大役はお断りすることもできたのですが、最近は人とのご縁を大切にしようと思い、昔は断っていたであろうことも受け入れ、自分の新たな一面を見いだそうとしています。

それは早く「球」になりたいからです。世の中には三角錐や円柱や円錐などいろいろな形の人たちがいて、同じ物事を見てもその人の形によって見解が変わります。しかしすべては「球」にいきつきます。たとえば、富士山を山梨側から登るのと静岡側から登るのでは見る景色や経験が異なりますが、それぞれの道の困難を打破しながら頂上に着いたとき、山梨側から登った人と静岡側から登った人は同じような立ち位置にいます。それが「球」になることではないかと思います。

職業や宗教にも同じことがいえます。やっていること、やらなければならないこと、その過程は違っても最終的には同じところを目指しているのではないでしょうか。年を重ねるうえで、人格の形成をし、余計なものを削ぎ落としながら学び、人らしい人になることが重要なのだと思います。そこには相手を思いやる気持ち、助ける気持ち、励ます気持ちがあります。相手のために、ひいては植物、動物、鉱物のためになにかしたいと思う気持ち、それはすなわち「愛」なのかもしれません。

以前にも書きましたが、私のミッションは「生に感謝し、この大宇宙に愛を捧げること」です。毎月の原稿もとても大変なのですが、「プレマ」すなわち愛のなかで活かされていることに感謝しています。

87一歩、踏み出す

飲み会に参加するなかで
 霊長類でもっとも進化しているヒトがたべるものは、本来は完全植物性のものであるという考え方があります。人間は火を使って調理をしたりして、いろいろな食物を食べるように進化したといわれますが、考えようによっては、それは退化なのかもしれません。

さまざまな人間が集まるなかで、ヒトと短時間により深く知り合うためのツールとして、お酒があります。飲み会で気持ちよくほろ酔いになると、お酒の力をかりて、そのときの気持ちに素直にいろいろな話をできるようになります。そして相手と短時間に仲良くなることができます。相手に嫌なことを言われても、いつもより流せる自分がいたりします。

しかし、飲み会の席で食べ物をオーダーするときは、なかなか植物性のものだけというわけにはいきません。油や食材の安全性の心配もあります。本誌の読者のなかには、同じように困ったことのある方が多いのではないかと思います。そんなときに私はミドリムシやブロッコリーの成分のサプリメントを摂って、飲み会へ臨んでいます。また、雰囲気を壊さずにできるのであれば、お酒の酸性をアルカリ性に変えてくれるケイ素を入れて飲むこともお薦めです。もしそのようなことができない環境であれば、一番大切なことは食べたものをなるべく長くお口の中で唾液と触れ合わせることです。よくかむということです。仮に発がん物質であっても、唾液と混ぜ合わせることで発がん性がかなり抑えられるというデータがあります。

その場その場で相手にあわせて臨機応変に振る舞うのはとても難しいものです。自分を主張し「私はこうなのです」と断言した方が楽かもしれません。どちらの生き方を選択するかは本人次第ですが、精神的にも肉体的にも人それぞれ負担の少ないほうが、楽な人生を送れるのではないかと思います。どちらも選べない場合には、その場を楽しんで心地良く過ごせたら、なにを食べてもなにを飲んでも身体に悪い物は存在しない、という究極の考え方も実はあります。

自分を変える必要性
 最近、禁酒をしながら飲み会を楽しむこともあります。いろいろな場面でちょっと枠からでてみるということがとても大切なように思うからです。嫌いな人とはあまり一緒にいたくないと、本能で拒否する自分がいますが、いつまでもそのままだと自分を変えることはできません。変える必要がないという考え方もあるかもしれません。しかし、自分を見るということが世の中のなにを見ることより難しいといわれます。また、今の自分の周りにある状況は自分が作り出したものだと素直に考えると、自分を変える必要性が少し見つかるかもしれません。

少ないながらも自分の経験から考えると、人生の変換をもたらすような大事なことは、嫌いな人からつながることが多かったと感じます。ほんのちょっと枠を越えて、もしくは自分を壊してみることが、新しい人や物との出会いになるのではないかと思います。本当は好きとか嫌いとかの判断をしないのが一番良いのでしょうが、悟りを開いたような人でも好き嫌いの判断をしてしまう場面があるのではないかと思います。

安定を求めるのはとても楽です。安定していつも同じ状態は、刺激がないために心は傷つかないのですが、前述のように考えるならば、不安定さを求めるべく、一瞬一瞬を大切に刺激的に生きるということが大切なのではないでしょうか。

新しい事を始めるときや自分の枠を外すときは不安が必ずついて回りますが、慎重にさらなる一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。どんなことでも一生懸命に進めば必ず結果がついてくるだろうことを信じて。

86見えないものを感じる

 前回、前々回は呼吸や気についてお話ししました。気のエネルギーは注意深くしていると熱気があったりビリビリとした感覚で伝わりますが、ほとんど目には見えません。そのため、感覚で伝わらないとなにも変化がないことになってしまいます。そういう意味では受け手側の感度が大変重要です。

目に見えないことの大切さ
世の中のいろいろな場面においても、実は目に見えることよりも見えないことのほうがとても大切で、そこに真理が隠されているように思います。

たとえば、歯の治療もそうです。最近ではお口の中にある金属は排除したほうが良いというのが一般的な傾向です。これは重金属イオンの流出ということにおいていわれています。しかし実は、詰め物をはずした瞬間にかみ合わせの位置が変わり、顎の位置が変わってしまい、治療をしたことで身体の調子が悪くなる可能性もあるのです。お口の中に入った詰め物や歯は外から見ることができますが、顎の位置やかみ合わせは目に見えません。

人の心遣いもそうです。「配慮」という言葉のうらには、その人が相手の想いを察し、その人のために行動するというエネルギーが動くわけです。これも目に見えず、感じることで気づくものですが、感じようとする五感が鈍いと気づけません。

今、一番必要な体験とは
いろいろな場面で瞬時に物事を理解するためには、知識が多いほどよいように思われます。しかし、パソコンやスマホで調べればいつでも答えが出てくる現代において、知識はそんなに必要ではなく、一番大切なことは小さいころから五感や第六感という感覚を鍛えるということなのではないかと思います。

ところが、最近は子どもの遊ぶ場所が少なくなってきています。数少ない公園では、ジャングルジムがなくなったり、ボール遊びが禁止されたりすることが多くなっています。ジャングルジムは身体の立体感覚を認識でき、この幅は身体が通るかとか、ここを通るためにはどのような身体の使い方をしたら良いかなどの経験ができるのです。仮に落ちて怪我をしても経験値は一つ上がるはずです。本当はそういう試行錯誤が、今一番必要なことなのではないでしょうか。

先日、人工知能(AI)と人間を比較検討するテレビ番組がありました。
その番組によると、マイクロソフトに勤めているデジタルを使いこなす人たちの一部は、デジタル機器を一切使用しない学校に子どもを通学させているそうです。なぜなら、人間が一番大切なもの、AIが取って代われないものとは、小さいころの実体験や痛み、人と人とのコミュニケーションのなかで感情のわずかな動きを感じ取り、それに適した言葉を相手に伝えるような、先述の「配慮」に相当する部分にあるからだそうです。実はこれも、目に見えないものなのです。

コンピューターが進化した現在において、子どもだけでなくわれわれ大人も含め、人間は今まで以上にデジタルを知り、使いこなさなければならない一方で、デジタルでは体験できない実体験からくる感情の変化なども体験する必要があるのです。人生におけるいろいろな経験が、すべてそうやって活かされるのだと思います。

私は昭和の人間なので、昭和、平成、令和と時代が変わるなかで、時代ごとの環境の変化に応じて、今まで正しいとされていたことが正しくないとされたり、逆に今まで間違っているとされていた考え方が正しいとされるようになったりということを見てきました。今、その場その場でなにが一番よいことなのかを考えることが大切な時代になってきたと思います。考え方にフレキシビリティーが必要なのが、これからの時代なのではないでしょうか。

85遠隔治療(気)

気を感じる実体験
 気は、呼吸に意識を集中することで膨らませることができます。呼吸を深め、気を膨らましてその焦点を人に向けると、不思議とその人はなにかを感じます。どれくらいの距離まで感じられるかを実験してみますと、距離は関係ないという結果が得られました。なんで? と思うのですが、実際そうなるのです。その人との間にコンクリートの壁などの障害物があっても感じられます。おそらく相手がどこにいても届くということがわかり、これが遠隔治療の基本なんだと気づきましたし、実体験できました。

その実験をしたときの自分は、たまたま徹底して動物性の物は食べず半断食状態で、薄暗くすると、その人の背後にあるオーラの色がわかりました。人は環境によってこんなにもかわるのだなと思った瞬間でした。

この実体験がないときは、そういう技術を教わって同じことをしていても、心のどこかに本当に伝わっているのかという不安がありましたが、今では絶対に伝わっていると確信できるのです。

さらに知識の裏打ちとして、光よりも伝達速度が速い「量子もつれ」ということを科学者に教わりました。ウィキペディアで調べますと、量子もつれの応用という部分で「量子もつれを利用すると、様々な量子情報的なタスクを行うことができる。代表的な例が、量子テレポーテーション、スーパーデンス・コーディングである。量子テレポーテーションは、量子もつれと(2ビットの)古典情報の通信を用いて離れた場所に(1量子ビットの)量子状態を転送するタスクである。逆に、スーパーデンス・コーディングは、量子もつれと1量子ビットの通信を用いて2ビットの古典情報を離れた場所に転送するタスクである」とあります。

医療の最先端と基本
 先日、遠隔治療器を開発された台湾のドクタールー先生にお会いする機会を得ました。お会いしたとき、ただ者ならぬ風貌に、この人は宇宙人だと思いました。明らかに身体のバランスや顔かたちが特徴的で、信じざるを得ないエネルギーを感じたのです。信じざるを得ないと書きましたが、私は目に見えないものは自分が感じるまでは信じられないので、最初は疑ってかかります。多分みなさんも同じではないでしょうか。

ドクタールー先生は腕時計をつけていたのですが、その腕時計が、身体の情報を読み込み、検査し、修正波動を出し治療してしまうという量子機器なのです。ここまでで読者は半分くらいになっているかもしれませんが、私が勉強させていただいている所でも、既にそのような機器が存在していましたので、私の固い頭でも何の抵抗もなく納得できたわけです。

遠隔治療の世界の第一人者はいろいろ考えて機器を開発しているのですが、その仕組みや効果を信じる人はまだ少なく、限られた人にしか治療をできないのが難点です。もっと情報が広がり、難症で困っている方のお手伝いができたならよいなと感じています。私は歯科医ですので、歯を治療し、かみあわせを構築するときに、それを持っているだけで身体が整う方向に向かってくれれば、そんなに良いことはありません。このような治療機器を併用することは、最善医療のために大切だと考えています。また、もっと大切なのは、前述の遠隔治療もそうですが、昔からある、病でどうすることもできないときに「ただ祈る」ということや、患部に手を当てて「手当をする」ということが医療の根源なのだと再認識しました。最先端の医療も大切ですが、基本はもっと大切なのだと思っています。

84「気」について考える

 往々にして人は目に見えるものから情報を得ることが多く、見たもののほうが理解しやすく受け入れやすい傾向にあります。見えないものは触ったり臭ったりと視覚以外の五感や、第六感と呼ばれる感覚に頼る必要があるため、感じ方には個人差があります。その代表的ものに「気」があります。
「気」がつく言葉をいくつか挙げてみますと、病気、寒気、雰囲気、悪気、活気、換気、狂気、景気、邪気、元気、電気、磁気、空気、天気、気配、などがあります。また、対人的に「気が合う」「気が合わない」とか、感情的に「気持ちが良い」など、「気」を使った言い回しもさまざまです。

 「病気」は「気が病む」と書きます。反対に「元気」は「気が元に戻る」と書きます。「気」の状態で病気になったり元気になったりするわけですが、「気」とはなんでしょうか。調べてみると、「気(き、KI、Qi)とは、中国思想や道教や中医学(漢方医学)などの用語の一つで、 一般的に気は不可視であり、流動的で運動し、作用をおこすとされている。 しかし、気は凝固して可視的な物質となり、万物を構成する要素と定義する解釈もある。 宇宙生成論や存在論でも論じられた(ウィキペディアより)」とあります。

「氣」と「歯」
「気」の旧字を調べると「氣」という字がでてきます。この字の中には「米」という字があります。「米」は四方八方に向かってエネルギーを放出するような形の字です。実は、われわれ歯科医の専門である「歯」という字の中にも「米」があります。「氣」と「歯」には、何か関係があるのかもしれません。考えてみると、食べ物のエネルギーを吸収するために最初にすることは、歯で噛むことです。そして、日本人の主食は米であり、特に玄米は完全栄養食といわれています。こういったところに、「米」の字が使われる関係性があるのかもしれません。

気」のコントロール
「気」は、出したり引っ込めたり、膨らませたり減らしたりして、コントロールできます。それは、呼吸を意識することから始まるのだと思います。呼吸は空気を動かすことから始まります。そのときの意識の焦点が大切です。瞑想も呼吸を意識するという点で同じですが、一日一回、あえて呼吸を意識する時間を作ると、どんな状態でも気を元に戻すことができて、頭のなかがすっきりしてきます。

 毎朝の通勤に私は自転車を利用しているのですが、その途中の長い上り坂の下にある信号でいつも一緒になる、電動自転車に乗ったおばさんがいます。彼女はいつも自転車に子どもを乗せており、電動自転車とはいえ重そうです。そして、おそらく彼女は気づいていないと思いますが、私は毎朝ひそかにその長くてきつい上り坂をどちらが早く上れるか、彼女と勝負しています。
彼女のことをおばさんといいながら、こちらもおじさんです。前日の夜が遅かったり、朝寝坊したり、体調が悪く坂の途中で呼吸が乱れるような状態だと、その電動自転車は子どもを乗せているにもかかわらず、スイスイと私から離れていってしまいます。しかし、坂の下で気合いを入れていこうと「気」を注入すると、私のほうが早かったりもします。毎回「気」をコンスタントに入れられる状態を自分で作ることは難しいなと感じます。感情や肉体的な問題など、いろいろなものが邪魔をしてくるのですが、呼吸を見つめる一瞬をその場ごとに作ることができれば、どんな状態であったとしても、良い結果を導くことができるのではないかと感じています。

 大事な場面の直前に深呼吸するなど、日ごろ当たり前にしている呼吸というものを見つめ直すことで、違った方向に人生が動くのかもしれません。

83直感が導くもの

 前回、「自然と同調する波長(無意識の選択)」というテーマで、「直感」について自分の感じていることをお話ししました。今回はその続きとなる話をしたいと思います。

正しい情報、必要な情報の選択
現代社会は今までになかったほどに、物事の進み方や情報の伝わり方など、何事においても劇的にスピードが速くなっています。

わかりやすい例としては、インターネットの利用で情報が全世界に一瞬で到達してしまうことが挙げられます。そしてこれは正しい情報のときには良いのですが、間違った情報が広まってしまうと、世の中がその情報を基に一変してしまう恐れがありますし、その間違った情報を正しい情報に訂正することは容易ではありません。事実、私の友人に、根も葉もない情報をネット上で流され、その情報が世の中の人に本当のことのように思われ続けているという人がいます。しかもその間違った情報はずっとネット上に残ってしまっています。

すべてがスピードアップしていくなかで、人と人とのコミュニケーションの方法も少しずつ変わってきているように思えます。ビジネスのセオリーも変化しているのではないでしょうか。

また、テレビをつけると、心地よいと感じる話や、うれしいと思えるようなポジティブなニュースが少ないことに気づきます。情報入力の媒体や方法に注意しないと、殺人であったり何かの事件であったり、暗い話や嫌なニュースをいつも目にしてしまう恐れがあります。ネガティブな情報を入れ続けると受け手は必然的にネガティブになってしまいます。

たくさんの情報があるなかで、本当に正しい情報を選別できる判断力を身につけておくことは、現代を生きるうえで一番大切なことかもしれません。

無意識の直感による判断
今回の話を書く際に、ジャーナリストの竹村健一氏が語ったといわれる「マスコミが、芸能ネタなりスキャンダル事件を連日連夜、執拗に報道しているときは注意しなさい。国民に知られたくないことが必ず裏で起きている。そういうときこそ、新聞の隅から隅まで目を凝らし、小さな小さな記事のなかから真実を探り出しなさい」という言葉を思い出しました。

情報を操り、人々の関心を集め、世の中の風潮を変えたり経済を動かしたりする人たちがいるわけですが、それに対して、その情報が自分にとって必要か否かを瞬時に判断し、必要であれば適切にアプローチできるかは、自分を瞬時に客観視できるかどうかで決まるのではないでしょうか。どんなときも自分の立ち位置を理解し、いつでも心との対話ができる練習をしておくことが大切です。そして、必要のない情報は自分に取り込まないようにすることも大事なのです。

私は以前、スピリチュアルの世界でよりどころとしての神を探し求めていた時期がありましたが、ある人の「神と人間の距離とは、その人間の自分自身との隔たりと同じなのです」という言葉で、それは求めればいつもすぐそばに現れるということがわかりました。

また、アルバート・アインシュタインの言葉に、「心は、心が知っている分だけ前に進むことができ、また、それを証明することもできる。しかし、心が大きく飛躍するときがある。それを直感とでも呼ぼう。そのとき、人は一段高い知識レベルに上がるのである」というものがあったと記憶しています。

今を正直に精一杯生き、さらには自分自身と対話することができれば、第六感ともいわれる直感が自然と導いてくれるのではないでしょうか。どんな瞬間も、無意識に直感が働いていて、ファーストインプレッションによる判断がされているのです。

82自然と同調する波長 (無意識の選択)

 昨年は映画やお芝居、音楽などを幾度か鑑賞する機会に恵まれました。映像や音楽、物語は人が作り出したものですが、同じものを同じ空間で見ても、心動かされる箇所は人それぞれでしょう。人は生まれる前から、いろいろな経験を通して学びを得ています。ときには嫌な経験でトラウマをもつこともあるでしょう。それらは十人十色、千差万別で、人が良いと思うことと自分が良いということはまったく別なのかもしれません。
 たとえば、初めて行くオフィスビルのトイレに入り、どの便器で用を足すか、温泉やフィットネスクラブ、銭湯でどのシャワーブースで身体を洗うかなど、おそらく空間の中でここにいると落ち着くという場所、つまり今の自分の状態にあった場所(雰囲気)を無意識に選んでいるのだと思います。
 人間の細胞や臓器にはそれぞれに決まった波長(振動数)があり、弱っている箇所や具合の悪い所は、本来の振動数に共鳴させると状態が良くなり、回復が見られると波動医療※ではいわれています。音楽の音階や音色、美術の色彩、前述の場所選びなども、実は、今の自分を補正してくれるものを知らないうちに欲しているのでしょう。人は無意識の感覚で、今の自分が自然と同調するための周波数を選んでいるのかもしれません。私たち人間は自然の一部です。自然と同調することで身体は癒やされるのです。心癒やされる美しいピアノの演奏に感動したとき、あるアーティストに夢中になるとき、自分の弱っているところに必要な波長(振動数)を持った作品や人を選んでいるのかもしれません。好きとか嫌いとかではなく、もっと深いところで共鳴しているのです。
 また、これは異性関係や食べ物にもいえます。だれかを見た瞬間にポッと一目惚れをしてしまうことや、今日は無性にこれが食べたいということも、もしかしたら無意識の感覚なのかもしれません。テレビやメディアでなにかの食品が身体にいいと取り上げられると、スーパーから一時その食品が売り切れるほど世の中の多くの人が飛びつきます。しかし、本当にそれがあなたに必要かどうかということは、別問題です。「右と左どっちにする?」といった、習慣やなんとなく決めていると思っていた選択も、本当は身体が無意識の感覚で選んでいて、どちらを選ぶかは最初から決まっていたことなのかもしれません。

28本の歯で噛むこと
噛むことは叩くことに似ていて、噛むと歯や顎、脳を振動させることができます。また、歯は顎関節からの距離、大きさや形態の違いにより、それぞれ固有の振動数をもっています。食べ物を口に入れたとき、身体が食べ物の大きさや固さを瞬時に判断し、どの場所で噛みたいと感じるか。それは、その振動により身体の歪みを解消させようと無意識に試みているのかもしれません。

人間の歯は親知らずを除くと全部で28本です。これらすべての歯が使えること、機能すること、噛めることで初めて調和がとれるのです。矯正や虫歯、歯周病、事故などでやむを得ず歯を抜かなければいけないこともあるでしょう。前号でお話ししましたが、歯の根の先に病巣があり、そこから全身に細菌が回ってしまう危険性があって、早急な処置が必要な場合もあります。しかし、あなたの生まれ持ったポテンシャルは歯が28本であるということです。お子さんのいらっしゃる方は、自分自身のことはもちろん、まずはあなたのお子さんの小さくてかわいらしく神々しい乳歯が初めて顔を出したときから、歯を大切にしていくべきでしょう。

人工的でない自然な食べ物の選択と、自然と同調する環境は、歯ブラシよりも歯を守る必須アイテムになるのではないでしょうか。

81お口と身体のつながり

「お口は健康の入り口である」と、以前、お話ししたことがあります。
人間にとって、感情を言葉に現し、栄養を取り入れる入口であるお口。
その健康を維持することは、身体全体の健康を手に入れることに繋がります。

お口の中の環境をいつも綺麗に、そして、虫歯や歯周病などがないよう整えておくことはもちろん、歯の根の中にある炎症も注意が必要です。
自覚はなくても膿んだり感染したりすることにより、細菌が血管を通って身体中に回ってしまうことがあります。
外からは見えない神経を取った歯の根の先にも炎症がないかどうか、定期的にチェックしておくことが必要です。
赤ちゃんを望む女性、妊娠する可能性がある女性は、特に注意が必要です。
まだ妊娠が確認できない時期でも、赤ちゃんの乳歯の大元は歯を作り始めているのです。
歯牙を構成する歯周組織は、お母さんのお腹の中の胎児の段階から成長を始めて、乳歯では胎生6週から、また永久歯では胎生20週目位から発生を始めます。
妊娠初期には、つわりなどの影響で歯磨きがしづらかったり、ホルモンの変化により歯茎から出血しやすくなったりしますが、放置せず歯周病にならないようにしなくてはいけません。
そのような大事な時期に母親が歯周病菌に感染していたり、胎盤を通過するトランス脂肪酸などを多く含む食品を食べたりしていると、その後、さまざまな問題が出てくる場合があります。
 歯科的には妊娠初期には虫歯の治療も限られたものしかできません。
麻酔などの薬剤も極力使用しない方がよいと考えるからです。
そのため妊娠する前から栄養を整え準備をする必要があります。
バランスを見ながら治療をおこなうことになります。
また、妊婦さんの姿勢や生活習慣、感情の変化などが、胎児の位置や状態と関係していることをご存じでしょうか。
食事内容とともに配慮して、大切に過ごす必要があるでしょう。
妊婦さんが歯周病になると、早産を起こしやすくなったり、低体重児が生まれる割合が高くなるといわれています。
通常、出産が近くなると子宮でプロスタグランジンという物質が分泌されることで分娩が始まりますが、歯周病で炎症が拡がると、抑制するために同じ物質が作られてしまうからです。

歯周病だから糖尿病?糖尿病だから歯周病?
もう一つ、歯周病と糖尿病の関係についても触れておかなくてはなりません。
一見、歯周病と糖尿病はまったく関係ない病気のように思われるかもしれませんが、歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つといわれてきました。
実際に歯肉炎や歯周炎を起こしている方には糖尿病の割合が多いという調査結果があります。
そして、逆に歯周病になると糖尿病が悪化するというデータもあることから、双方の改善を図ることが必要です。

また、口腔内からの感染がある場合には、心臓の弁や腎臓、血管内の動脈硬化のプラーク※など、口腔内細菌が身体中に飛び火していることが明らかになってきています。

歯の治療やメンテナンスは後回しにされがちですが、こういったことからも、すべての病気を治すためには、まずは歯の感染をなくすことが大切であると、最近は考えられるようになってきています。
大きな病院では入院の前に、まずは歯を治療をしておくようにといわれるような時代に入ってきています。
歯を定期的にチェックして洗浄することは、他の病気の発生のきっかけをもなくし、健康を維持するために必要なことなのです。